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七つの会議  vol 5

七つの会議
上映時間間際場内に入って
おっ❗観客が多いと思った。
以前は洋画ばかり見ていたが
二年程前から邦画も見るようになった。

七つの会議
面白いと言う表現が良いのか分からないが
大変面白い映画だった。

出演者が濃い~~~
それが観ている方としても楽しい❗

主役 狂言師 野村萬斎の存在感は凄い。
映画なのに野村萬斎の舞台を観ているような迫力を
感じ映画の中に引き込まれて行った。
八角 野村萬斎
北川 香川照之
坂戸 片岡愛之助
このキャラクターの濃い三人の演技が
映画 七つの会議をより面白くこの映画を引き立ている。原島 及川光博のキャラも生きて来る。

データ改ざんによる会社の不正が物語の中心にあり
それを巡っての人間模様。
しかし まるでミステリーを観ているような感じがする映画でした。

アップで写し出され表現される
野村萬斎のセリフに引き込まれたり 圧倒されたり
存在感は凄いと思った。
狂言師 野村萬斎のセリフは他の出演者とは違う。
舞台のような感じを与えている。
八角の存在感を高めている。

日本人は会社人間 永久就職
一旦就職すればその会社に骨を埋めると言うような感じである。
会社 上司の言うことには絶対服従
黒ものでも白いと言われれば白いと言わざるを得ない
そんな状況もあるだろう。
日本人の性格がそれぞれの出演が上手く演じているのも七つの会議を良い映画にしている。
会社組織の中には派閥があり出世には誰に付き 誰に気に入られるかも問題になって来る。又 上司に逆らう事は出来ない。不正であっても不正だと言えない。
これは 会社だけではない。
政治家 省庁 役所 会社あらゆる所で起こる。
その責任は 力の弱い下の者が取らされる。
トップに居る者は権力で自分の身を守りトカゲのシッポ切りをする。
重圧に耐えかねて自殺する者も出る。

不正
昨年 日本の一流自動車メーカーでも次々と
検査不正が発覚したりした。
悪いこととわかっていても起こる。
自分がその場にいないで外から客観的に見て入れば
悪いことだ。そんなことするのはあり得ないと思うだろう。
しかし 自分が当事者であったらどう対応できるだろう。悪いことは悪い それは出来ないどう拒否できるだろうか。
拒否することは 失うことを覚悟しなければならない。自分の立場 役職 収入。失うことを受け入れられた時は拒否できるだろう。

映画の中
八角 野村萬斎内部告発することに
自分自身の中で戦ってる。
その恐怖心に打ち勝ったのは
二度と同じ間違いを繰り返したくないと言う思いと
別れ妻の言葉。
勇気 力を得て告発を決意する。
八角の正義感溢れる行動はカッコいい。
が・・・一筋縄で行かないのも組織 会社。
実際 現実にあり得るだろうか⁉️
正義 それを貫くことの難しさがある。
弱者が強者に立ち向かう 恐怖心と困難。
映画の中では多くの人の人命がかかっていると言う事が正義感を後押ししている。

映画の最後で八角が言っている。
不正は無くならない。
少なくすることは出来るだろう。と・・・・・

人間の心には 「欲望」がある。
その「欲望」の大きさが人の心 理性を狂わせる。

権力者は自分の欲望を満たす為は
弱者の欲望心や恐怖心を巧みに操る。

人に欲望や恐怖がある以上
この世の中から不正は無くならないでしょう。
不正を出来るだけ少なくするのは
個人個人の意識と行動になって来るのなのだろ。

感情の動物と言われる人間
「感情」は素晴らしいもので人間を人間らしく
素晴らしい動物にしている。
この世の中でこれからも
いろいろな問題が起こって行くのなのだろ。
人はそれにどう対処して行くことが出来るだろうか。
映画を見終わって感じた思いだった。

黒く暗い空から降りそそぐ白い雪。
白い世界に変え行く純白の白い雪。
映画を出て黒く暗い空から降る白い雪を見て
いつの時代でも純白の白い雪のように
純粋な心を失いたくないと思う。

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