世界を獲るノート vol.4 早田ひな選手編
早田ひな選手 2000年生まれ黄金世代
みう みま ひなと言われ日本女子卓球会期待の一人
本来右利きの早田ひな選手なのに卓球では レフティ
左でラケットを持ちプレーしている。
初めて卓球をしたときは右で打って居たそうです。
思うように打てず 左にしたら良くなったので左でプレーするようになったそうです。
面白いなと思いました。
元々右利きなのに左の方が上手くボールを打てるなんて普通では考えにくいですね。
卓球に限らずスポーツの世界では 左利き と言うのは有望な選手でトップで活躍する選手に成れるように思います。
左利きで 私が感じることは頭が良い 器用 人とは違うものを持っていると言う事です。
彼女から感じることは 負けん気が強い 芯が強い
人に流されないで自分をしっかり持っている。
その反面 明るくヒョウキンな所もあり楽しく可愛い所があります。試合中の彼女からは想像が着かないですが時おり試合中でも面白い顔しています。
みうみまひなと言われますが 卓球環境は二人とは違っていました。
平野美宇さんは家族全員が卓球選手で お母さんが自宅で卓球教室をしています。
自然と卓球を始め強くなって行きました。
伊藤美誠さんはお母さんがインターハイに出場した事がある卓球選手でした。
スパルタ式で卓球を教え世界一に成れるように鍛えていました。
早田ひなさんの両親は卓球とは無縁でした。
トップで活躍する選手達は両親が卓球をしている。幼い頃から親がコーチをして教えています。
スタートの時点で大きな差がある彼女が今平野美宇 伊藤美誠と肩を並べるまでになれたのでしょうか。
家族の支えが大きかったのは言うまでもありません。
諦めない彼女の強さが大きいと思います。
お母さんが言ってました。
ひなが諦めないないから私も諦めなかった。親として出来ることをして上げようと・・・・・
ノートを書くことはお母さんが進めたそうです。
振り返りになるからと。
両親が卓球選手でなかったので 家に卓球台もなく
両親から指導してもらえることもない。練習も限られて来る。
ノートはもう一人のコーチではないかと考えることも出来ると思います。
以前 松岡修造さんが取材した時彼女が言っていました。
両親が卓球選手でないから教えもらうことはできないし卓球台もない。ノートを書くことで自分の卓球を考え振り返り 課題を克服して行く。ノートに全てが詰まっている。と・・・
ノートに書くことで 自分の考えや感情を素直に吐き気出すことができる。
自分の技術 体力などの課題から気持ちの持ち方まで見直し改善して行けると思います。
誰しもがノートを書くことはできるが続け自分を成長させることができる人は少ないと思います。
世の中では三日坊主で終わってしまう人が多い。
彼女は小学生から今も続けている。
気持ちが強いから・・・・・
それだけだろうか?
彼女は小学生の頃から 自分自身を持っていた 自立心を持っていたのではないかと思います。
人の言う事に左右されないでしっかり自分を見つめていたのだと思います。
それと 伊藤美誠 平野美宇の二人との出会いだったように思います。二人のように強くなりたいと追いかけた事も要因だったように思います。
ワールドツアーでみうみまの二人が早くから活躍し最年少記録を作る中 地元の卓球クラブに残り自分自身の実力アップに努めていた。自分の事を見つめることができないとできない事だと思います。
全中では 伊藤美誠に勝ち優勝し インターハイでは 橋本帆乃香に勝ち優勝しています。
彼女は言っていました。
今は自分の方がレベルは下だけど最後に勝てば良いと・・・
自分自身を見つめて 今の自分を受け入れ目標とする先を見据え努力するからこそ ノートを書き続けられて強くなって行けるのだと思います。
それは 彼女の人間性であり 自立心があるからだと思います。
彼女が目標に上げる 東京オリンピックで金メダル。彼女に取って金メダルを取ることは自分を支えてくれる両親や石田コーチなどサポートしてくれる皆さんへの感謝なのだと思います。
代表争いに重要な世界卓球選手権が始まりましたが 彼女は重要なシングルスの試合に出ることができない。
最終選考会 99%代表権を掴んだと思われた試合で自ら崩れて代表権を失ってしまいました。
芯の強い彼女がここ一番大事な場面で精神的な弱さを出して 大きな課題をもらった試合でした。
こんな状況で人は気持ちを切り替えることができるのでしょうか?
立ち直ることは容易にできるでしょうか?
その後すぐTリーグファイルの決勝戦がありました。
フルセットジュース 相手にマッチポイントを握られながら強気で攻め気持ちで負けずポイントの取り合いを制して勝ち チームを優勝に導きました。
Tリーグ13勝0敗でMVP
辛い苦しい気持ちを抱えた中結果を出せた事は彼女が選考会の負けで下を向かず自分自身を受け入れ上を見続けているからだと思います。
カタールOPでも予選通過することが出来なかったが上を見続けている彼女がいます。
世界卓球選手権 伊藤美誠選手とペアを組ダブルスに出場します。
練習の様子やコメントを見て感じることがありました。
今年の全日本以来一番いい状態で リラックスしていい顔をしているなと感じています。
ダブルスの試合に望む準備 自分のするべき事 ペアとしての戦術 美誠選手の良い所をどう出させ自分のプレーが出来るかが頭の中で考え整理出来ているように思います。
世界のトップ選手達の試合を見て 自分が何を学び持ち帰り自分自身の糧にするかも明確に決めて世界卓球選手権に望んで来ています。
彼女の笑顔の裏には多くの涙があると思いますがそれを見せず 常に上を見続け自分の目標にノート共に向かって行っています。
今年後半 東京オリンピック代表争いの中心に彼女がいるように思います。
彼女を見る度に引き込まれて行く魅力的な選手になっています。
世界卓球選手権で一試合一試合楽しんで勝ち上がって優勝して笑顔で輝く姿を見せて欲しいですね。