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オーストリア卓球協会所属でワールドツアー参戦 浜本由惟選手

5月のワールドツアーチャレンジシリーズ
スロベニアOP クロアチアOPにオーストリア卓球協会所属で参戦している 浜本由惟選手。ネットで一時注目を集めていました。

突然の出来事に 日本協会は驚きを隠せない。ファンの間でも憶測が飛び交っていた。
日本協会が事態を把握して居なかったと言う事が本当なら 浜本由惟選手と日本協会の間には信頼関係がなかったと言う事になります。
2018年度から強化選手を外れ 両者の関係は良くなかったのかもしれません。

Tリーグ発足に伴い 日本生命から木下アビエル神奈川に移籍し Tリーグで活躍します。


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Tリーグ木下アビエル神奈川浜本由惟選手

世界ランキングが急激に変化する

2017年2月には 世界ランキング16位まで上がりましたが 2018年7月27位から2019年4月104位まで落ち込んでしまいます。2019年5月のランキングは86位です。

2017年度までは 日本協会の強化選手であったが それ以降は強化選手から外れてしまいます。

世界ランキングを上げるには ワールドツアーに参戦して行かなければなりません。その中でも レギュラーやプラチナ大会に出場して行かなければ高いランキングポイントを稼ぐことができません。

NT派遣選手は 日本協会が費用を負担してくれます。日本協会の派遣選手から外れてしまえば自費参加になってしまいます。
スポンサーのバックアップがない限り 自費参加でワールドツアーに出場して行くことは難しくなってきます。

スポンサーからすれば 選手にどれだけの投資価値があるのかが問題になってきます。オリンピックに出場できる可能性が高いかどうかがポイントになってくるのではないでしょうか。

石川佳純と言う日本のエースがいて 伊藤美誠 平野美宇 早田ひなと強力な年下の選手の台頭で存在感が薄れてしまいました。

ワールドツアーに参戦出来なければ 世界ランキングは下がり代表になることも難しくなってしまいます。

オーストリア卓球協会所属でワールドツアーに参戦することは 彼女にとっては重大な覚悟だったと考えられます。


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ワールドツアー 浜本由惟選手

プロフィール

1998年7月28日生まれ 大阪出身 20歳
175㎝ 47㎏
ラケット インナーフォース特注ZLC
フォア面 ディグンクス05
バック面 ディグンクス80
シェイク攻撃型

父 デンソーのバレーボール選手でした。
191㎝と長身です。

母は中国の元卓球選手でした。

浜本由惟選手は 日本と中国のハーフで体格の良さは父親譲りのようです。

3歳でバレーを始めますが 5歳から卓球に転向しています。
5歳からインターナショナルスクールに通い 日本語 中国語 英語を話すことができるようです。

小学生の頃から卓球で活躍しながら モデルもして強くて可愛い卓球選手として注目されていました。



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モデル時代の浜本由惟選手

彼女の足跡

2006 全日本バンビの部 優勝
2008 大阪国際卓球選手権大会
女子カブの部準優勝
2009 全日本ホープス 優勝
2010 全日本カデット13歳以下 優勝
女子ホープスナショナルに指定されます。
2011 全日本ジュニア ベスト16 (小6)
2013 全日本ジュニア 準優勝 (中2)
2016 全日本ジュニア 優勝

アジアカデット卓球選手権
2012 2013 団体 銀メダル

アジアジュニア卓球選手権
2016 団体 銀メダル

2011~2013
ワールドツアージュニア&カデットの部で優勝4回 準優勝2回

2015
ハンガリーOP 韓国OP スウェーデンOP
U21優勝

ワールドツアーグランドファイル
2013 U21 シングルス銅メダル
2015 U21 シングルス銀メダル
2016 U21 シングルス銅メダル
女子ダブルス金メダル(早田ひな)

2016
ドイツOP U21 優勝
ジャパンOP U21 準優勝
スロベニアOP U21 準優勝
クロアチアOP U21 準優勝
韓国OP U21 優勝

ベルギーOP 準優勝
オーストリアOP 準優勝(VS伊藤美誠)

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浜本由惟選手

ツヨカワ女子高生と話題を集めた

小学生の頃からジュニア時代活躍して来ました。2016年世界卓球選手権 日本代表選考会で優勝して代表入りします。
2016年全日本ジュニアで優勝。
身長175㎝ モデルルックスでツヨカワ女子高生と話題になりました。
世界卓球選手権団体で銀メダルを獲得しています。

福原愛さんらを育てた作馬六郎氏は スケールが大きくて20年 30年に一人の選手と評しています。


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浜本由惟選手

プレースタイルの強化 変身

2013年全日本ジュニア準優勝で悔しい思いをします。
エッジボールの判定に抗議出来なくて 精神的に崩れてしまい準優勝でした。
2016年全日本ジュニアで同じ事が起きました。この時は抗議をしています。
2016年全日本ジュニアで優勝しています。


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インタビューに答える 浜本由惟選手


普段はシャイでおとなしい性格の浜本由惟選手。

なぜ彼女は変われたのでしょうか

2013年全日本ジュニアで悔しい思いをして 2014年平野美宇選手と共に中国スーパーリーグの下部組織の甲Aリーグ河南省チームに参戦。

2015年~2016年ドイツに卓球留学。
ブンデスリーガ ベルリン・イーストサイドでプレーをします。

この経験がメンタルやプレースタイルを変え 強気の浜本由惟選手になりました。


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ドイツ留学 浜本由惟選手

オーストリア卓球協会所属で参戦

スケールが大きくて20年 30年に一人の選手 2020年東京オリンピックの候補選手と注目を集めました。

その彼女が日本を離れオーストリアから参戦するのはなぜでしょう。

小学生の時から体格に恵まれ 小学生からジュニアで活躍して強化選手になり 将来を嘱望されていました。


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浜本由惟選手


彼女の戦績を見ると ジュニア時代 ワールドツアーU21での成績は素晴らしいものですが シニアの世界では思うように成績を残すことが出来ていません。

身長175㎝と言う恵まれた体格のアドバンテージはジュニアまで シニアでは体格のアドバンテージはなくなります。

卓球は面白いスポーツで 175㎝あるから圧倒的に有利と言えません。体格が圧倒的に有利ならヨーロッパの選手が世界のトップを独占しているでしょう。

卓球はアジア圏の選手達が世界ランキングの20位までを席巻しています。

浜本由惟選手よりも20㎝以上も低く 日本選手の中でも小さい伊藤美誠選手が世界で活躍しています。

卓球は進化が早くプレーが変化して行きます。パワーだけでなくスピードと巧みな戦術が求められます。
世界で戦うには サーブ バックハンド フォアハンド フットワーク レシーブと総合力は当然必要で そこに選手独自のプラスαが求められます。

現代の卓球は スピードとパワーは必須のように思います。

浜本由惟選手は オーストリア卓球協会所属でワールドツアーに参戦してどのように進化して行くのでしょうか。

彼女自身 9歳の時オリンピックで金メダルを取りたいと言っているように オリンピック出場を目指し 卓球の環境を変えたのだと思っています。

オーストリア卓球協会所属で参戦したクロアチアOP良い結果を残せませんでしたが此からのワールドツアーで浜本由惟選手はどんなプレーを見せてくれるのでしょうか。


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浜本由惟選手

帰化規定

  1. 21歳以上の選手が国籍変更した場合は  ITTF主催の国別対抗試合 世界選手権

 ワールドカップなど出場できない。

  1. 15歳未満で変更の場合は 3年間

 15歳以上18歳未満の場合は 5年間
 18歳以上21歳未満の場合は 7年間
 該当国際大会に出場できない。待機期間 を設ける。

  1. 選手の生活権を保証するため 賞金大会 のITTFプロツアーは参加を認める。

 また 五輪も国際オリンピック委員会
 (IOC)管轄大会のため適用外。

 五輪ではITTF規則は適用されず 帰化
 3年後には出場が原則認められる。


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浜本由惟選手は何を見つめているのだろう


最後までお読み頂きありがとうございました。